セオリープラクティスその4
なぜ型を繰り返すのか?
こんにちは(^^)江村鍼灸院の江村です。
意識の流動を感じてブレーキを外す↓
型は複数の動作の連続で構成されています。
型の稽古は、同じ型を何度も繰り返します。
なんのために繰り返すのか?
繰り返すことによって何が習得できるのか?
それは意識の移動です。
型には流れがあります。
型の流れとは何か?
型の動作ひとつひとつに、始まりと終わりがあります。
始まりの状態は構えです。
構えとは、準備できている状態です。
準備できている状態というのは、流れを止めている状態、流れにブレーキをかけている状態です。
流れにブレーキをかけている状態は、動き出そうという意思は必要なく、ブレーキをリリースすれば動きだします。
ひとつの動作の終わりは、次の動作の構えとなります。
型は連続する構え、準備ができた状態の連続を教えています。
型は川の流れのように、始まりから終わりまで自然に流れていくエネルギーの流動が内包されています。
それが型の流れです。
そして型のエネルギー流動は、身體の流動ではなく、意識の流動として感じます。
身體感覚は、今しか感じることができません。
過去、未来の身體感覚は、身體感覚のつもりなだけで、本当は意識感覚です。
體(からだ)は今しか移動できません。
しかし意識は過去、未来、近い、遠い、関係なく移動可能です。
ひとは身體の移動よりも、意識の移動をはるかに多く行っています。
型ではそのことを学びます。
型はエネルギーの流動、意識の流動を感じ、自由な意識移動を可能にするためのものです。
流れはどこかに辿り着きます。
そのスケールを型は語っています。
それが始まりから終わりに向かう流れです。
そのため、行きたい場所へ向かう流れを感じ、その流れに乗ることができれば、行きたい場所へ自然と辿り着くことができます。
そして型の凄さはその先にあります。
それは、自由に流れをつくりだすことです。
行きたい場所へ向かう流れがなくても、流れをつくりだし、その流れに乗ることができるようになります。
型は決まった動作の連続です。
しかし決まっているからこそ、感じるものがあります。
そしてその感じるものが、有限の中の無限の可能性を教えてくれます。
それに氣づくことが、型を繰り返す意味です。
このブログは健康と武道そして生活を最適化する方法について書いています。
何かのお役に立てれば幸いです。
江村拝
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