心と體(からだ)のセンスを磨く 江村鍼灸院のブログ

このブログは健康、武道、武術、そして生活を最適化する方法について書いています。

筋力の前に巧緻性と握る力

アンチエイジングと健康

 

こんにちは(^^)江村鍼灸院の江村です。

 

わたしは一年間、デイサービスで介護職員として働いたことがあります。

 

デイサービスに勤めた動機は、これからの高齢化社会で自分ができること、そして自分自身も老いや衰えとどのように向き合うべきなのか?が学びたく思ったからです。

 

その職場では一般的な介助の他、運動指導員として、體操やパワーリハビリテーションも担当させてもらいました。

 

その経験のお陰で、鍼灸整骨業界で働くのとは違う観点から、多くのことをを学ぶことができました。

 

わたしはこれまでに、複数の鍼灸整骨院に勤めたことがあります。

 

鍼灸整骨院には、一時的にぎっくり腰などで立てない、歩けないというようなことはありますが、七十代や八十代の方でも、基本的に自分で立ち上がることができる方が来られます。

 

ですがデイサービスには、立ち上がりに介助が必要な方が多く来られます。

 

わたしは、自分で立ち上がるということに、鍼灸整骨院に来る方と、デイサービスに来る方で、何か大きな差があるのではないかと思いました。

 

それからはあらゆる場面で、違いは何かを考え観察するようになりました。

 

違いはどこにあるのか?

 

一番参考になったのは、パワーリハビリテーションによる観察です。

 

パワーリハビリテーションは数種類の機器を使い、立ち座りや歩くなどの、日常動作の向上や維持を図る目的で行います。

 

その中で氣になることがありました。

 

ホリゾンタルレッグプレスという機器があります。

 

ホリゾンタルレッグプレス

水平のレール上をスライドするシートに座り、両脚でフットプレートを押す動作のトレーニングが行えます。 膝や股関節を伸ばす機能に働きかけ、座る・しゃがむ・立ち上がり・立位保持・歩行等の日常生活に必要な起居移動作業が改善されます。

 

座ってのトレーニングになるため、バーベルスクワットやスミスマシンほど心拍数も上がらず、バランス感覚も必要ないので、高齢者でも安心して下半身のトレーニングができる。

という機器です。


心肺機能への負担を少なく、スクワット運動や、使い方次第でお尻や下腿も運動させることができます。

 

パワーリハビリテーションでは、高負荷をかけません。

 

ですが、中にはしっかりめの運動を希望され、自重と同じくらいの重りで、運動される方もおられました。

 

氣になったのは、その自重と同じくらいの重さで運動をされる方が、全くきつくないと言いながら(フォームも正確)、軽々と運動されるのに、立ち上がりには介助が必要だったことです。

 

立ち上がりが困難な方には、パーキンソン病や麻痺のある方もおられます。

 

ですが、そのような症状は無く、パワーリハビリテーションもこなせるのに、立ち上がりが困難な方がいます。

 

また反対に、年齢的にそういう方より上で、ホリゾンタルレッグプレスの運動も低負荷で行っているのに、普通に立ち座りのできる方もいます。

 

そういう方たちの違いを探して、わたしなりに考察したことがあります。

 

わたしのそれまでの考えは、體幹や腿を鍛えておくことが、老いや健康には必要というものでした。

 

ですが、デイサービスでの経験はその考えを大きく変えました。

 

今のわたしの考えは、老いや健康にまず必要なのは、巧緻性と握る力というものです。

 

巧緻性

手先や指先(手指)を上手に使う力のこと。 はさみきり、シールはり、ぬいさしなど、手を使ったさまざまな活動をすることで、巧緻性はトレーニングできます。 幼児は巧緻性が最も発達する時期だといわれています。

 

理由としては先ほどの、スクワット運動は鍛えられているのに、立ち上がり困難になっている方のほとんどが、巧緻性が低く、握る力が弱かったからです。

 

そしてスクワット運動などは鍛えられていないのに、巧緻性と握る力が強かった方は、立ち上がりと歩行がスムースでした。

 

筋力の前に脳の働き

 

巧緻性は脳の働きと深く関わっています。

 

筋肉がしっかりしていても、それを動かす司令塔である脳がうまく機能しないと、筋肉の力を発揮できません。

 

そして握る力は、重心の移動と深く関わっています。

 

物を掴んで引き寄せるには、重心の移動が必要です。

 

そのため握る力が弱いと、重心の移動がスムースにできません。

 

何も掴まず立ち上がる時でも、握る力による重心移動は関係しています。

 

立ち上がりによる検証 握ると重心は移動しやすくなる↓

https://youtu.be/jGt4xS3pzpQ

 

握る感覚は重心移動にとても重要です。

 

上記の理由から、わたしは巧緻性と握る力が老いと健康にとても重要だと考えています。

 

では実際に巧緻性や握る力を鍛えるにはどうすれば良いのか?

 

一番手軽で効果が高いのは、ハンドグリップではないかと考えています。

 

ハンドグリップなら、握る力はしっかり養うことができ、同時に握る練習は巧緻性にも効果が期待できると思います。

 

令和元年度、文部科学省の発表をもとにしたデータでは、

75歳以上の男性高齢者の場合をみると、自身の健康状態について、「おおいに健康」と答えた人と「あまり健康でない」と答えた人の平均握力の差は、前者が約37Kg、後者33Kgと、健康と自覚する人の方が1割ほど握力も強いようです。

75歳以上の女性高齢者の場合をみると、自身の健康状態について、「おおいに健康」と答えた人と「あまり健康でない」と答えた人の平均握力の差は、前者が約23Kg、後者が約20Kgと、健康と自覚する人の方が1割ほど握力も強いようです。

とのことらしいです。

 

體格によって数字の差はあるでしょうが、目安にしてみてください。

 

今回のブログの内容も、個人的な観察と考察ですが、興味を持っていただいた方は、アンチエイジングや健康への取り組みとして、巧緻性の向上や維持、そして握る力の強化に取り組んでみてください。

 

このブログは健康、武道、武術、そして生活を最適化する方法について書いています。

 

何かのお役に立てれば幸いです。

 

江村拝


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