防御と防衛の違い
こんにちは(^^)江村鍼灸院の江村です。
防御→defense、防衛→protection
防御は、相手の動作に応じ、身を守ります。
迫撃での防御の基本動作は、防ぐ、躱す、いなすです。
防衛は、相手の動作の前に守ります。
攻撃をさせない。
攻撃を届かなくする。
攻撃される前に制圧する。
攻撃をさせないは、相手に動作を起こさせないということです。
攻撃を届かなくするは、相手の照準が自分に合わなくするということです。
防御の躱す、いなすは、照準を合わせられた状態です。
そのため攻撃の軌道から外れる、軌道を外す技術です。
届かなくするのは、照準が合わないので、自分に向かう軌道が生じません。
そのため近くても届きません。
防衛の条件と止める技術の応用↓
防衛の条件と止める技術の応用 @江村鍼灸院/セオリープラクティス - YouTube
防衛の条件
この動画では、攻撃を届かなくする技術の練習をしています。
まず下半身でサンチンの締めを行います。
サンチンの締めが正しくできると、距離感を錯覚させることができます。
次に腕(前足)を、相手にとって邪魔な位置におきます。
ひとは物理的邪魔なものとの位置関係によって、選択しやすい動作があります。
そのため、邪魔な位置次第で選択される動作を限定することができます。
距離感を錯覚させたことで照準を外し、位置関係を築くことで、すでに外れている軌道をさらにコントロールすることができます。
動画の防衛の条件は、下半身の締めと、相手にとって邪魔な位置を見極めることです。
この二つの条件をクリアすれば、触れる距離にいても、届かない状態にすることができます。
攻撃される前に制圧するは、動作を起こさせない、または届かない状態にしながら、完全に相手の攻撃能力を奪ってしまうことです。
防衛技術の欠落
防御は相手が攻撃をしてくることが前提です。
後手の選択肢になるので、失敗の可能性もあります。
防衛は攻撃の前に封じる、もしくは攻撃しても目標が自分ではなくなっています。
うまく発動できない、という失敗はありますが、発動さえすれば、失敗の可能性はありません。
防御技術では、スピードとパワーの差が大きく影響します。
防衛技術では、スピードとパワーの差は影響しません。
空手の型は本来、迫撃での防衛技術を教えてくれます。
しかし多くの型、その分解が受け、払いなどの防御技術になってしまっています。
型が形骸化する理由のひとつは、防衛技術の欠落です。
そのため防衛技術を取り戻すことが、形骸化した型に中身を取り戻すことになります。
まずは防御と防衛の違いを見極めてください。
スピードとパワーの差が関係ない、守りの技術に氣づくことができれば、型に中身を取り戻すことができます。
このブログは武道から学んだわたしの哲学を書いています。
何かのお役に立てれば幸いです。
江村拝
セオリープラクティスに関して↓
セオリープラクティスの動画↓
施術『呼吸調整』に関して↓
健康へのわたしの考え方↓
日常のお知らせ↓