武道の叡知を学び體現する@江村鍼灸院のブログ

このブログは武道から学んだわたしの哲学を書いています。

型稽古と静を養う話

型とクリープ現象

 

こんにちは(^^)江村鍼灸院の江村です。

 

型稽古をする時、守るべき大切なことがあります。

 

それはクリープ現象のように動くことです。

 

クリープ現象とは、自動車のオートマチック車で起きる、ブレーキをリリースすると車体が勝手に動き出す現象のことです。

 

アクセルを踏まなくても、車体がゆっくり前進します。

 

オートマチック車に乗ったことのあるひとは、分かると思います。

 

型の稽古では、このクリープ現象のように動くことが大切です。

 

少し言い方を帰ると、アクセルを踏まず、ブレーキのリリースで動くということです。

 

ブレーキのリリース=制動の解放

 

型の動作は突き、蹴り、受け、體捌き、移動で構成されています。

 

その突き、蹴り、受け、體捌き、移動、それぞれの動作に、速さを作らず、制動の解放で型を行います。

 

動きを止めるのは制動力です。

 

それを緩やかに解放します。

 

型は連続する姿勢と、それを繋ぐ動きで構成されています。

 

姿勢には態度が秘められています。

 

態度には方向性があります。

 

その方向性が次の動きを作り、次の姿勢に重なっていきます。

 

つまり型の姿勢と重なると、すでに方向性を持っており、自分で動きを作らない、内在した動きがある状態になります。

 

そのため型の動きを止めるのは、態度と方向性を保留するということになります。

 

その保留が制動力です。

 

武道では時に、ゆっくり動く練習をすることがあります。

 

それは姿勢が持つ態度と、その方向性で生じている動きを、緩やかに解放する練習です。

 

この条件を満たした練習をすると、自分の姿勢、姿勢に潜む態度、態度から見える方向性が分かります。

 

そしてそれを基準に、他者の姿勢からその真理が読みとれるようになります。

 

静を養う

 

それともうひとつ。

 

制動力への理解は『静』への理解へ繋がり、『静を養う』ことができるようになります。

 

パワーも理解することで、パワーを養えます。

 

スピードも理解することで、スピードを養えます。

 

強く速い攻撃は理想のひとつです。

 

ですが、強く速くなる『動を養う』方法に終わりはありません。

 

終わりはないけど、衰えはやってきます。

 

ですので、年齢、体格差、パワー、スピードという条件がだんだんと低下します。

 

しかし『静を養う』稽古では、自分に頼りません。

 

だから、年齢、体格差、パワー、スピードはありのままで大丈夫です。

 

型の持つ姿勢、態度、方向性が相手に効きます。

 

それが自分の形になって體現されます。

 

制動の解放は、すでに存在する方向性に重なるので、起点がありません。

 

起点がないと、時間軸のズレが起きます。

 

その結果、力と速さがキャンセルできます。

 

ひとは起点(溜め)を感じ反応します。

 

起点を感じれば『どこからどのくらいの』という予測ができ、対処できる可能性が高まります。

 

それが全くないと、反応できず、予測できません。

 

無防備になります。

 

無防備な相手には、強さも速さもありのままので効きます。

 

型の正しい行い方は静を養い、上記のことを可能にします。

 

型稽古では、クリープ現象のように動く(制動の解放)ことによって、相手を無防備にします。

 

『他者より強くなること』ではなく、『他者に一瞬だけ自分より弱くなってもらうこと』それが型の教えです。

 

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何かのお役に立てれば幸いです。

 

江村拝

 

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