通常の集中状態と武道の集中状態
こんにちは(^^)江村鍼灸院の江村です。
江村鍼灸院ではセオリープラクティスで集中状態になれるようにします。
セオリープラクティスで学ぶ集中状態は、通常の集中状態とは違います。
ではまず集中とは何でしょうか?
そして集中は何のためにするのでしょうか?
[集中]一箇所に集めるまたは集まること。
集中状態は何かに意識が傾倒した状態です。
そして集中状態になると、高いパフォーマンスを発揮できます。
それは集中状態が集中するものから、多くの情報を受け取る状態になるからです。
その反面、集中しているもの以外の情報は遮断され、氣づきにくくなります。
ですので、集中していると他のことに氣が回らなくもなります。
例えばスポーツだとプレイに集中することで集中状態となり、敵や仲間の動き、道具やボールの動き、自分とゴールの距離感というような情報を、素早く的確にキャッチする状態になります。
そしてキャッチした情報を瞬時に処理することで、最善の行動を選択できます。
その間、プレイ以外のことはほとんど氣にならなくなります。
集中状態は、早く正確に情報を受け取れる状態です。
通常の集中というのは、スポーツならプレイへの集中のように、何かに集中している状態です。
セオリープラクティスで学んでもらう集中は、この何かに集中する状態とは違います。
ではセオリープラクティスで学ぶ集中状態とはどういう状態なのでしょうか?
自分に向かって調和してくる
セオリープラクティスは武道の教えから構成しています。
ですので武道の教えから学ぶ、武道の本質を説明しながら、セオリープラクティスの集中状態を説明します。
武道の本質は活法です。
武道の本質を殺傷技術、殺法と考えているひとがいますが、殺法は本質ではありません。
殺法は結果論です。
それは何故、殺すのか?を考えれば分かります。
殺すのは自分が生き残るためです。
自分や仲間を生かすためです。
ひとは理由があれば争う生き物です。
たがらこそ争わない技術、争いを収める技術が武道として発展しました。
そのため武道における卵が先か?鶏が先か?問題は、活法、生かすための技術が先だと言うことができます。
武道は自分や仲間の命を先に繋げるためのものです。
そのため昔から受け継がれている武道の根本は護身です。
護身、制圧、已む無く殺傷、そういう組み立てでできています。
護身は争わず、衝突しません。
それは護身が調和だからです。
調和の力はひとや物と時間や場所を超えて繋がることができます。
調和すると流れを感じます。
その流れをより良い方向に導くことができるのが武道の教えです。
それが分かると我を抑え、全局の流れを見ることができるようになります。
全局の流れを見るには、自分が中心に居なければなりません。
そのため武道で学ぶ集中状態は、自分に集中してくる状態になります。
これは自分自身に集中するということではありません。
自分に向かって集まる状態です。
集まってくるのはあらゆる情報です。
通常の集中状態にならず、あらゆる情報が自分に流れ込んでくるのが武道の集中状態です。
そしてそれが調和融合の體現です。
これが搏闘の場合だと、通常の集中では相手を観察し相手の情報を早く正解にキャッチしようという状態です。
言葉にすると
『あなたは今からこうするんでしょ?』の状態です。
疑問系で確信ではありません。
武道の集中では調和するので、観察せずとも相手からの開示が起こります。
言葉にすると
『わたしは今からこうします』と相手が教えてくれる状態です。
そこには相手への敬いがあり、それが確信させてくれます。
そのため相手の『今から』よりも一瞬だけ『今』を早くすることで、先をとることができます。
格闘技の試合と違い、搏闘は一対多数、多数対多数も普通です。
武道の集中であれば、一対多数、多数対多数でも調和によって情報をパラレルに受け取れるので、命を繋ぐ可能性は高くなります。
武道の集中状態にはお腹の感覚が必要
わたしは武道を『先と繋がる技術』『産靈』だと学びました。
日常生活の中でも武道の集中は、最善の選択と行動を可能にします。
では実際に武道の集中状態、調和融合を體現するにはどうすれば良いのでしょうか?
それはお腹の感覚を手に入れることです。
お腹の感覚を江村鍼灸院では、ハラ、和多志などと表現しています。
そしてお腹の感覚を使えるようにセオリープラクティスで指導しています。
まずはお腹の感覚を感じてください。
お腹の感覚はセオリープラクティスで體験、體感してもらうことができます。
武道の集中状態、調和融合を體現したい方はセオリープラクティスにお越しください。
お待ちしています。
このブログは武道から学んだわたしの哲学を書いています。
何かのお役に立てれば幸いです。
江村拝
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