心と體(からだ)のセンスを磨く 江村鍼灸院のブログ

このブログは健康、武道、武術、そして生活を最適化する方法について書いています。

型稽古上達の概要(セオリープラクティス受講者の方へ)

武道上達の仕組み

 

一般的な運動としての上達法

 

その1

場面ごとの有効な動作を練習する。

その場面もしくは類似の場面になれば、対応できる。

 

その2

意識的に有効動作を繰り返し反復練習をすることで、動作を無意識化する。

無意識化することで、反射的に動くことができ反応速度が速くなる。


型による上達法

 

型はほとんどの動作がそのままでは有効動作にならない。

 

そのため一般的な運動の上達法その1は当てはまらない。

 

続くその2もそのままでは有効動作でないため、無意識化しても無意味である。

 

結論

型は意識的繰り返しによる無意識化はできない。

 

ではどうすれば型で上達するのか?

 

それは意志を持たず型を行うことである。

 

型は決まった動作が連続で行われる。

 

決まった動作の連続性は流れであり、流れが誘導性の動きを作る。

 

型稽古の上達は型の流れ、そこから生じる誘導性の動きを感じることからはじまる。

 

そのため型とは、意志を持って行う動作のことではなく、動きを作る外側の存在のことである。

 

そしてわたしたちはその存在と調和することができ、調和するこで型の真理が分かる。

 

型によるひとり稽古の次は分解を行う。

 

分解は動作を場面ごとに使える状態に変換するものではない。

 

型との調和は他者との調和も可能にする。

 

分解は他者との調和を会得するためのものである。

 

分解によって他者との調和を会得すると、意志の起こりを捉えることができるようになる。

 

これが分かると先を取れるようになる。

 

意志は意欲や内外に生じる方向性。

 

欲や方向性には起点となる起こりがある。

 

起こりは居着きになる。

 

意志の起こりを捉えることが、型の稽古によって可能になる。

 

型稽古上達の概要〆

 

「型はありのままの自分を発掘する」

 

セオリープラクティスその13

 

型を感じ型が教えてくれることを理解できてくると、意志よりも先に、そして大きな力でわたしたちを動かすものがあると分かります。

 

それは意志を持たなくても、わたしたちを導いてくれます。

 

意志は志からはじまります。

 

志は自分の中にあり、志と向き合うと心が分かります。

 

心が分かると心を動かすものが、自分の内側の世界と自分の外側の世界の二つだと分かります。

 

自分の内側の世界は志そして意志です。

 

自分の外側の世界は志そして意志以外の全てです。

 

型は内側の世界と外側の世界を調和させます。

 

外側の世界には自分以外の全てがあります。

 

ということは、心、志はちっぽけでも、または無くても構わないということです。

 

どれだけちっぽけでも、調和すれば全てです。

 

またどれだけ強い心、高い志を持っていても調和すれば、同じように全てです。

 

それが分かれば、型の稽古は強くなったり、自分を変えたりするものではなく、ありのままの自分を受け入れるものだと分かります。

 

わたしたちは分かっているようで分かっていません。

 

型はそのことを教えてくれます。

 

そのはじまりは意志の起こりを捉えることです。

 

そして意志を持たず型を行うことです。

 

そうすればありのままの自分が発掘されます。

 

今日もただ、型を行ってください。

 

江村拝(^人^)