動作が変化しても規格は変えない
こんにちは(^^)江村鍼灸院の江村です。
今回は型の形化の話です。
型を形化していくためのポイントは、姿勢や動作の規格を変えないことです。
規格が変わらなければ、姿勢や動作が変化するのは構いません。
突きの動作が肩口を突いても、鳩尾を突いても構いません。
拳の動作を開手に変えても構いません。
猫足のバランスが6:4でも9:1でも構いません。
そこに大きな差はありません。
もし決まった姿勢や動作でしか成立しないなら、そもそも形化もできないことになってしまいます。
大切なのは姿勢や動作の規格を変えないことです。
姿勢や動作を寸分違わず真似ても、規格が違えば別ものです。
反対に違う姿勢や動作に見えても規格が同じなら、同じものです。
型はわたしたちから形を生み出します。
そして形は規格が守られた個々のものです。
型の規格を守り、自由に型を體現できる状態が形です。
型の規格
型の規格が守られている時、わたしたちは型の中にいます。
そのため型を感じることができます。
型の規格が守られている=型を感じている
型はわたしたちの外側にあり、わたしたちを動かし結びつけます。
ゆっくり動く稽古
型の稽古ではゆっくり動く稽古を行うことがあります。
それは型を感じるためです。
型を行う時の動きには二種類あります。
意志による身體操作か、意志の外側にある流動を型の動作によって感じとり、流動によって動かされる結果的身體操作です。
身體操作はいくら繰り返しても、身體操作の領域を出ることはできません。
流動による結果的身體操作は意志による行動を解き放つことができます。
身體操作は技の領域で、結果的身體操作は術(わざ)の領域です。
姿勢や動作が変化しても型の流動の中にいれば、型の規格は変わりません。
規格が守られている時、わたしたちは身體操作を超越し術(わざ)の領域に踏み込めます。
その領域に踏み込むには、意志と肉體の世界観を抜け出し、その外側の世界を認識することです。
このブログは武道から学んだわたしの哲学を書いています。
何かのお役に立てれば幸いです。
江村拝
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