脳の反応と意識
以前に出会った方に、身長が15㎝縮んだという方がおられました。
骨粗鬆症による、脊椎圧迫骨折が原因です。
背骨が骨折によって15㎝も縮んだと聞くと、深刻な問題だと考えてしまうのですが、その方は、姿勢は悪くなったものの、生活に支障はほとんどないと仰っていました。
(当時は本当に😱⁉️と思っていました)
靈止(ひと)は中枢神経である脳と脊髄が核です。
中枢神経が正しく機能する状態であれば極論、骨格や筋肉に問題があっても健康であると言えます。
そのためまずは中枢神経が正しく機能することが重要です。
そして武術においてもそれは同じです。
武術で中枢神経が正しく機能するには、靈止(ひと)の意識を深く理解する必要があります。
靈止(ひと)の意識とは、その靈止(ひと)の脳の反応です。
脳はあらゆる情報を受け取り、ほとんどの情報を無意識に処理します。
その中で、一番顕在化した無意識が意識に浮かび上がります。
わたしたちは、自分が生み出した意思と思っているものも、実は脳が無意識化に反応したもので、一番顕在化した瞬間に意思だと感じているだけです。
ネットで検索すると、神経傳達の速さは『毎秒約120m』、脳が一秒間に受け取る信号は『110万個』と出てきます。
圧倒的な速さと量を脳は処理しています。
その中から意識は浮かび上がります。
脳は電氣信号を傳達することで筋肉を動かします。
そして筋肉の動きを骨格が支えます。
動きの順番は脳の反応、神経、筋肉、骨格です。
そのため脳の反応である意識を操作すれば、筋肉と骨格は自ずとついてきます。
多くの靈止(ひと)は、筋肉や骨格の操作を重要視しています。
ですがそれだと、脳の反応→神経→筋肉→骨格の動きに、筋肉や骨格の状態を顕在化→脳の反応→筋肉→骨格という不純物が混ざります。
まずするべきは、不純物を取り除いた意識操作です。
そうすれば意識が『毎秒約120m』という速さに入り込むことができるようになります。
意識の操作がどういうものなのか分からないのなら、空の教室〜Ku-classroom〜でそれを教えます。
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